鶴を折ったら平和になるのか
以前、参加していた自己啓発セミナーが、ついに「広島平和式典への参加!~10,000羽鶴に願いを込めて~」なんてことを始めてしまった。いったい何のために、どんな効果を期待していたずらに紙の資源と人の労力を消費してしまうのであろうか。一度冷静になって考えてもらいたい。
たとえば、折った鶴を北朝鮮に持っていくと、それに共感した金正日が拉致被害者を帰してくれるのであろうか。竹島の韓国軍が引き上げてくれるのだろうか。ロシアが北方領土を返しえてくれるのだろうか。ブッシュに折鶴を持っていくと、イラクから軍隊を引き上げるのであろうか。
現在、世界各地で内戦や紛争が起こっているが、それを少しでも解決していくために、折鶴は本当に効果的な手段なのであろうか。私はそうは思わない。
具体的に例を挙げて考えてみよう。北朝鮮拉致問題を解決するのには、どうしたらいいか。
1、金正日を教育して考え方を変えてもらう。
2、経済援助という名の身代金をわたしてかえしてもらう。
3、経済封鎖という兵糧攻めをする。
4、脅す。
5、暗殺する。
6、情に訴える。・・そういえば、政治家で「親が子供と会いたがってるから返してくれ」みたいなことを言ってたやつがいるな。北朝鮮に通じると思ってるのかしら。
7、鶴を折って平和を祈る。
1~5は実現性はともかくとして、効果はありそうだ。6,7は実現性は高いが効果は全くなさそうだ。
こう思うのは、私だけなのであろうか。
平和とな何か、平和のために折鶴をおるという行動が本当に効果的なのかどうか、是非真面目に考えてもらいたい。
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