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Twelve Y.O.

福井 晴敏

 ストーリー展開もさることながら、政治的背景に対する考え方が共感できる。国防、自衛隊の矛盾。戦後の価値観、国民が日本という国に誇りを持つことのできない教育。福井の本を読んだあとは日本の将来を真剣んい考える、愛国者となってしまう。

 以下は、本文からの抜粋であるが、内容もさることながら、美しい旋律のようなものを感じてしまうのは私だけだろうか。

・・・・富国強兵を叫んだ国家が敗北していった歴史を省みることなく、戦後のGHQ政策を甘受し、押し付けられた西洋的価値観で拒否された自己の空白を埋め、GNPに形を変えただけの富国強兵政策で経済立国の地位を築き上げてきたこの国は、それ以外に自分を語る言葉を持てず、取り違えた自由の名の下に倫理も殺してしまった。

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