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平和な気分が戦争を呼ぶ

 平和な気分の人達が増えたって、それ自体は害はないんだから、いちいち文句をいう必要はないじゃないか。ほっておけばいい。と、考える人がかなりいるのではないだろうか。その考え方は間違いです。

 第一次世界大戦が終わったあとのヨーロッパ。戦争なんか二度としたくないという気分が広がっていた。負けたドイツは多額の賠償金を課せられ、苦しい状態が続いていた。そこに現れたのがヒットラー。現状を打破したいと考えていた。次の戦争は勝たなければならない。少しずつ軍備をはじめた。周辺の国を侵略し始めた。そのころのフランスは平和思想が流行しており、非難はするが、武力を行使してまでドイツを叩こうとはしなかった。ドイツ国民もすぐに反撃をうけるだろうと構えていた部分もあったが、平和思想のおかげで、杞憂におわった。意外といけるじゃんドイツ軍。意外といけるじゃんヒットラー。初めはやばそうだと思っていたドイツ国民もヒットラーを応援しだした。
 そのころのフランス。国境さえ守っておけばいい。ドイツがよそでちょっと暴れてる分には、ほっておこう。戦争するための軍備は、予算がつかない。

 長い国境線を広く薄く守らないといけないフランスに、一転突破で集中してせめて来たドイツ軍。勝敗は目に見えてる。ドイツ軍は7日間でパリに到達したのでした。

 平和主義が、フランスの軍備を遅らせ、ドイツを野放しにした。ドイツからすればありがたいのはフランスの平和思想である。すぐにドイツを叩こうと思っても、平和思想人たちが反対するのだから。

 平和を望む人たちが戦争を望んでいるわけではないと思うが、平和を望みすぎるがゆえに、国防力のバランスがくずれ、戦争を呼んでしまう。歴史をふりかえれば、見えてくることもある。どうして戦争が起こるのか、起こさないためにどうするのか。平和な気分に浸ってる場合ではないのですよ。

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